冬暖かく、夏涼しい家にするために!軒の重要性

家づくり

こんにちはインベーダーです。

注文住宅を建てた経験から、家づくりのためになる情報を発信しています。

冬あたたかく、夏涼しい家って理想ですよね。そんな家にするための軒の重要性について解説します。これは、太陽の自然エネルギーを使う極めてエコで日本古来からある住宅の工夫です。

軒って何?

屋根があって外壁よりも外側に出っぱっている部分ってありますよね。それが軒です。

最近ではキューブ型の家も人気でモダンな印象があり、個人的にもスタイリッシュで好きです。ただ、キューブ型の家にしてしまうと軒が無い家になってしまいます。こんな感じ↓

私は、デザイン的には軒のないキューブ型は好きなのですが、軒の重要性に気づき、しっかりと屋根から軒が張り出している家にしました。今でもその選択は間違ってなかったと思って後悔はありません。

軒の重要性

軒の役割には2つほどあります。

①太陽の光の量を季節によって調整する。

②雨から外壁を守る

1 太陽の光の量を季節によって調整する

日本の場合。夏は日が長くなって、冬には日が短くなりますよね。

その分、夏は太陽が高く登っていて、冬は太陽が低く登っています。

中学校の理科でこのような図を見たことがあるかもしれません。↓

国立天文台天文情報センターより

じゃあ、これと家の軒の何が関係あるかというと。軒の長さを適正にすると夏の日差しを遮って、冬の日差しを取り込むことができるのです。

イメージはこんな感じです。↓

住友林業 HPより

わが家は軒が90cmあり、雨どいも入れると100cmになります。実際に冬は晴れた日であれば日中は暖房を付けなくてもかなり暖かいです。夏は軒のお陰で直接日差しが入ってこないので日差しで暑くなることはないです。

ちょうど12月ごろに引っ越してきた時は、日差しが入ってきて暖かかったので夏が心配だねなんて話していたのですが、実際夏になってみると直接日差しは入ってこないので心配していたことは杞憂に終わりました。

2 雨から外壁を守る

軒のメリットとして、外壁よりも出っ張っている部分があることで、外壁に雨が直接当たる面積が少なくなります。

そうすると外壁が汚れにくくなったり、外壁の耐久性も保たれます。当然、外壁から雨漏りするようなリスクも抑えることができます。

軒の適切な長さは?

軒の長さは90cmくらいがベストではないでしょうか。

長すぎると冬の日差しが入ってこなくなったり、風に煽られやすくなって屋根の破損リスクが高まります。

太陽の光を調整するなら落葉樹を植えるのもあり

落葉樹は春から秋に葉をつけて、冬には落葉します。ってことは春から秋は葉によって光を遮って、冬は葉を落とすので光を取り込んでくれます。

南道路に面していて、道路から人の目などが気になる場合の目隠しとしても使えるかもしれません。

軒をつくるのが難しい場合

大都市圏で土地の建蔽率いっぱいに家を作るような場合です。軒が土地から出てしまってはいけないので、土地いっぱいに家を建てるような場合には大きな軒は作れないことがあります。

軒のデメリット

機能的には申し分ない軒ですが、デメリットをあげると、やはりデザイン性になるでしょう。モダンなデザインが好みという場合でどうしても軒をつけたくないという場合は、窓の上に庇をつけるとか、外壁材を耐久性と防水性の高いものにするなど工夫する必要がありそうです。

まとめ

太陽の自然エネルギーを上手に取り込むためにも軒の重要性を解説しました。

軒があることによって夏の日差しを遮って、冬の日差しを取り込むことができます。そうすれば、夏は涼しく冬は暖かい環境がつくりやすくなるはずです。

あとはデザインを取るか性能を取るかという話になりますが、家というものを考えたときにある程度、性能重視に振ったほうが個人的にはいい気がします。

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