貯金だけで大丈夫?貯金だけで老後資金を準備してはいけない理由。

お金

こんにちは、インベーダーです。

今回は、貯金だけで老後資金を準備してはいけない理由を書いていきたいと思います。

貯金はしているけれど、仕事をリタイヤした後の生活が不安な人は必見です。

今や、老後2000万円問題ということがあるように、老後のお金の準備をしておかないと、安定の公務員であろうが、長生きすることがリスクになってしまいます。

そうならないように、やってはいけない老後資金準備として、なぜ貯金だけで老後資金を準備してはいけないのか。その理由を徹底解説していきます。

貯金の弱点

多くの人が「老後のために貯金しなさい」と言いますが、本当に貯金は大丈夫なのか?

一見、株などと違って減るリスクがないから大丈夫と思われがちですが、貯金・現金の弱点を教えます。

貯金の弱点1 増えない

減りもしないが、増えません。

現在、預金の金利は定期預金でも0.002%なので1億円預けても、1年間に2,000円しか増えません。

高度経済成長〜バブル期の定期預金の金利が5%ほどのあったので、その時代であれば魅力的な金融商品であったでしょうが、現在はちがいます。

年配の方がよく「貯金しろ」とか言うのはその経験があるからなのでしょう。

しかし、私も現金をゼロにしろと言うわけではありません。ただ、現金の良さと悪さを知ったうえでどのくらい貯金があればよいかを考える必要があると思います。

何も考えず、すべて貯金しておけば良いというのは少々危険な気がします。

貯金の弱点2 物価の上昇

物価が上昇したとき、つまり、インフレにある時には金の価値は下がります。

持っている1000円が1000円のままでも、それと交換するモノの価格が上がってしまうと1000円の価値は下がります。

じゃあ、日本はインフレ傾向にあるのかという話。

答えはYES。というか、経済というものが成長していくためには少しインフレ気味にふれているほうが良いのです。

日本だけでなく、世界各国の政府がインフレ目標を2%に設定して経済を回そうとしているのです。なので、物価が下がるより上がっていく傾向の方が今後、強いわけです。

まぁ、実際には1年で2%も物価は上がっていくほどうまくはいきませんが、、、

表紙
集英社HP 週刊少年ジャンプ公式サイトより

例えば、週刊少年ジャンプは1968年の創刊時は1冊90円だったのが、現在は275円です。もちろん、内容的なものの変化はあるでしょうが、スラムダンクやドラゴンボール、幽遊白書があったジャンプ全盛期の1990年でも190円でしたからね。

ジャンプ以外でもジュースやアイス、身の回りのものの多くのものの価格は上がっている傾向にあるはずです。

ここで、さっきの預金金利の話を思い出してみると、

預金金利は?

0.002%

物価の上昇目標は?

2%

わかります?

銀行に預けておいて増える金額より、物価の上昇スピードの方が早いんです。

となると、銀行預金の価値は目減りしていく一方となります。

貯金の弱点3 安全とは限らない

pose_atama_kakaeru_man.png (682×682)

銀行に預けてあるから安全とは限りません。例えば、預けてある銀行が倒産した場合。

銀行が倒産すると、ペイオフといって1000万円までは法律的に預金者の預金は守られます。しかし、1000万円を超えた分についてはその範囲外なので、確実に返ってくるとは言えないのです。

今や銀行も経営難ですからわかりません。安全を取るのであれば、1企業に預けるよりも、国債でも買って国にお金を貸してる方がいい気がします。しかも、国債の方が最低金利は0.05%と普通預金の50倍です。

もし、銀行は絶対に大丈夫だ!という絶対的な信頼を置いている人でも、そんなに銀行が優秀なら預金ではなく銀行株に投資してはどうでしょう。

2020年現在であればメガバンク株で5%程度の配当が得られるので預金金利の5000倍ですよ。

貯金の良い点・役割

忘れていけないのが貯金のメリットです。

中学校の公民でやるのですが、貨幣の役割は3つあります。

①貯蔵②価値尺度③交換です。

中でも実生活で超重要なのが③の交換です。

貯金の良い点1 流動性が高い

流動性が高いとは、すぐにモノやサービスと交換することができることです。これは不動産や株など他の資産には無い強みです。

だから、自分が困った時のためにすぐに必要なものと交換できる分だけあれば大丈夫なのです。

じゃあ、どのくらい貯金があればいいのか?

これは人にもよるのですが、公務員や会社員の方であれば、月の生活費の6か月分~1年分あれば十分だと思います。自営業の方で1年分~2年分です。

貯金は働けなくなるリスクに備えて、そのリスクが発動したときにすぐに必要なものと交換することができます。会社員と自営業だとそのリスクに差があります。なぜなら会社員や公務員は福利厚生が充実しているためリスクが低いのです。万が一失職しても雇用保険。病気がけががあったとしても傷病手当が支給されるので、貯金の金額は低めでも大丈夫なのです。逆に自営業の方は自分の体が資本そのものなのでリスクが会社員の方よりも高いので、貯金額も多く設定する必要があるのです。

リスクの話でいうと、資産運用をはじめていて、資産額が大きくなってきた人は生活費の何か月分というのではなく、資産全体の30%~50%で考えるとよいでしょう。

なぜなら、株式などを金額が変動する資産の額が大きくなると、増えたときはいいけど、減ってしまうリスクもあるからです。その株価下落のリスクに備えるためにも資産全体の30%~50%でポートフォリオを組んでいくのがよいでしょう。

貯金の利点2 減らない

これは弱点1の増えないとは逆で、減りません。つまり、安定した資産だということ。

株などの資産が攻めの資産だとしたら、貯金は守りの資産です。

先ほどのポートフォリオの30%~50%とあるように攻めと守りのバランスを取っていくと理想的です。いずれにせよ、貯金100%というのは武器を持たないで、鎧を身に着けているような状態なので戦いに勝つには難しい状況となってしまいます。

まとめ

今回は貯金だけで老後資金を準備してはいけないというテーマで、現金という資産について徹底解説しました。

現金は非常に安定した資産ですが、悪い側面も持っています。安定感だけに気を取られていませんか。お金のことをよく知って、自分にとって適正な配分で現金を持っておけるようになることをおすすめします。武器を持たずに鋼の鎧だけを身に着けた貝のような戦士にならないように、一緒に学んで豊かな生活を送っていこうじゃありませんか。

コメント

タイトルとURLをコピーしました